こんにちは。今月のブログ担当の歯科医師の船木です。
最近急に寒くなってきましたね。
これからの季節風邪やウイルス感染が流行しやすくなります。菌やウイルスが口から身体の中に入って感染することを防ぐために手洗いやうがいをして予防すると思います。
実は手洗いやうがいだけでなく歯磨きなどの口腔ケアが適切にできているとインフルエンザなどウイルス感染の予防になることを知っていますか?
近年の研究によってお口の中をきれいにして細菌を減らすとウイルス感染のリスクが減ることがわかってきています。
逆に歯磨きを疎かにしてお口の中に細菌がたくさんいると細菌がウイルスの感染をサポートしウイルス感染を促進してしまう恐れがあります。
例えばインフルエンザウイルスは喉の粘膜をターゲットに吸着し侵入します。喉の粘膜は普段粘液によって守られていますが歯についたプラークという汚れの中に潜む細菌からでる酵素が粘液を溶かし破壊したり歯周病菌の内毒素が喉の粘膜を破壊することでインフルエンザウイルスが侵入しやすくなってしまうのです。
つまり普段から歯の汚れが残らないように歯磨きができていたり、歯周病の管理ができていれば感染予防につながるのです。
お口の中をきれいに保つことで冬を元気に過ごしていきたいですね。