こんにちは、歯科衛生士の菅沼です。今回はフッ素についてお話します。
「フッ素って体に悪くないの？」「毎回塗る必要あるの？」という質問をよくいただきます。実は、フッ素はむし歯予防にとても効果的な成分で、世界中の歯科医師が推奨しています。
フッ素には、歯を強くする力と、むし歯菌の働きを抑える力があります。特に生えたての歯はむし歯になりやすく、フッ素を塗ることでしっかりと守ることができます。実際、フッ素を定期的に塗っている子どもは、むし歯になるリスクが大きく下がることが分かっています。
当院では、小児（12歳以下）の患者さんには定期検診ごとの塗布をおすすめしています。定期的にフッ素を塗ることで、歯の表面にしっかりとフッ素が取り込まれ、むし歯になりにくい歯を育てることができるからです。
もちろん、大人の方にもフッ素はおすすめです。加齢や歯ぐきの下がりによって、歯の根元が露出してくると、そこがむし歯になりやすくなります。特に歯周病のある方や、矯正治療中、被せ物が多い方などは、フッ素ケアで予防を強化しておくと安心です。
「フッ素は体に悪い」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、歯科医院で使用するフッ素は、厚生労働省の基準に基づいた安全な濃度で使用しています。きちんと用法を守っていれば、体への悪影響はありません。
むし歯になってから治療するよりも、むし歯をつくらないことのほうがずっと簡単で、歯にも優しい方法です。お子さんの歯を守るためにも、大人の自分の歯を長く保つためにも、フッ素ケアを取り入れてみませんか？
気になることがあれば、いつでもお気軽にスタッフまでご相談くださいね。
